バンブーオフイス

IBMのニューヨーク本社のアトリウムにそびえる竹はやすらぎのシンボル。世界中に40万人の社員をかかえる大企業の、一番大きい研究所には二千六百人の社員が働く。

ここでは、ときどき食事や映画にも一緒に行ってくれる、社員のメンタルケアのためカウンセラーたちが数名配置されています。最近では東京のオフイスビル、ホテルにも竹の植栽が見られるようになってきました。

ワークライフバランスを考慮する、オフイスプランニングのひとつとして、竹を活用したバンブーオフイス環境を整えてみてはいかがでしょうか。政府は、観光立国として、二地域居住というライフスタイルの普及をすすめています。内需拡大にもつながるこの発想は、竹林ボランティアや家庭菜園、子どもたちを自然の中で遊ばせることもでき、遠距離通勤の郊外の高い住宅を購入するより、職場に近いところに賃貸で住んで、田舎に家を買うほうが安いし、生活の質はよくなるという意見も。実際ITの企業の中には、精神面の失調をきたすスタッフの割合が多く、「このままじゃいけない」と農場を購入し、オフイスワークだけでなく社員に農業の仕事も任せているところがあるようです。

東京一極集中は、災害時のリスクが高すぎます。パンデミック(大流行)を起こしたときの、事業継承マネジメントの視点からも在宅勤務は検討されています。働く人の空間を広げ、快適にグレードアップすることが定年退職した社員の再雇用や人材獲得にも効果を発揮します。どんなワークプレスで働きたいのか?どんな働き方をしたいのか?ITを活用した在宅勤務が産業全体に広がりつつあるなか、通勤時間を浮かせてボランティア活動をする人も。   

中国から日本へ木材を輸出すると関税がかかりますが、竹材はかかりません。竹のフローリングは、中国国内で高級ということで、海外向けに、ヨーロッパ、アメリカ オーストラリアで人気があります。とくに清潔感のある竹は環境意識の高いドイツで売れています。  地方自治体と企業は、平時から連携し、情報の共有化をはかりコミュニケーションをとることが大事です。廃校など使われていない公共の建物に、竹のフローリングを敷き、壁は竹粉や竹炭塗料でリフォームする。オフイスの周囲には竹林がそよぐ。山里の空気は、明日への活力を養ってくれます。一次産業の見直しが進む中、地方に散在する竹林を活かしたバンブー・オフイス・プロジェクトをぜひ進めたいものです。